where the sidewalk ends

割と長文で泣き言をいうところ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

スケッチ1

この静かな村で最も盛大な夏祭りの残響は、其処彼処に吊り下げられた提灯だけを名残に、例えば見渡せども構造部に突き当たる事のない空に、広大な裾野から一気に屹立する連峰とその陰影である木々の隙に、日々のあわいに、吸い込まれて消えていき、置き去ら…

この風景の裏側にあるふるさと、の気配

文字は、 それが連なった文章は、 それが折り畳まれた本は、 それが積み上げられた図書館は、 そこに降り積もった埃と時間の、置き忘れられた古い家具は、 動かすことの出来ない、僕の安全の記憶だった。 長い間動かずに倦んだ空気や、明かり取りの窓の下で…

世界への基本的な信頼が欠けている。

嘘の、研究。 今際に臨んで思い出されるのは、僕の望みの成れの果て。 人生は不公平で、ダメな奴はいつまでも、永久にだってダメなままだ。奇跡はない。救いなんて無い。 もちろん、努力は出来る。だけど例えば仮にその何かを克服出来たとして、その時きっと…

泣けない夜に

ああ、そうだ。世界の全てが呪わしい、こんな夜に、僕は煙草に火を点けたのだった。

僕の空虚を、埋めていた紫煙の

煙草を止めて、丸2週間になります。ずっと仕事してるからかもしれないけど、禁断症状らしい禁断症状も無く、実にスムーズに煙草離れ出来そうです。何の価値も無いセンチメントではあるけれど、例えば空き缶を蹴り飛ばしたり、携帯電話を叩きつけたり、大声…

相手や場面が変わっても繰り返してしまう間違いや感情は、どうしたって逃げられない自分の業みたいなものなんだと思う。責任転嫁出来ないそういうことにちゃんと立ち向かうのは本当にしんどいし、ものによっては放置していいのかもしれない。より良い自分と…

無題

例えば青春の一側面を確かに彩った歌々の、残響

幸福

職場というのが少し味気ない様な気がするけど、例えばメリークリスマスとか、あけましておめでとうとか、そういう年中行事の、色んな人が祝う挨拶を、恋人とか限られた友人達とだけでなく、色んな人と交わし祝えるというのは、実はすごく幸福な事ではないか…

2016年抱負

シンプルというのは、超過剰から削ぎ落とし切って残ったもの、というのが、新年一発目の印象的な言葉でした。言葉も、サービスも、絵画も、ダンスも、優しさも、食物も、受ける技術・機構・素養が無いと、それを主体として受け取る事が出来ない。見聞きし、…