where the sidewalk ends

割と長文で泣き言をいうところ。

無題

目の奥が、ずぐんとしか形容できない音を立てて、悪い熱を持って、蠕動するのがわかる。 あんなにも憎んだ明日によって、僕らは報われている多分、それは幸せなことなのだ。昨日より今日、今日より明日と、僕らは進んでいる。成長している。あの日の後悔を覆…

スケッチ1

この静かな村で最も盛大な夏祭りの残響は、其処彼処に吊り下げられた提灯だけを名残に、例えば見渡せども構造部に突き当たる事のない空に、広大な裾野から一気に屹立する連峰とその陰影である木々の隙に、日々のあわいに、吸い込まれて消えていき、置き去ら…

この風景の裏側にあるふるさと、の気配

文字は、 それが連なった文章は、 それが折り畳まれた本は、 それが積み上げられた図書館は、 そこに降り積もった埃と時間の、置き忘れられた古い家具は、 動かすことの出来ない、僕の安全の記憶だった。 長い間動かずに倦んだ空気や、明かり取りの窓の下で…

世界への基本的な信頼が欠けている。

嘘の、研究。 今際に臨んで思い出されるのは、僕の望みの成れの果て。 人生は不公平で、ダメな奴はいつまでも、永久にだってダメなままだ。奇跡はない。救いなんて無い。 もちろん、努力は出来る。だけど例えば仮にその何かを克服出来たとして、その時きっと…

泣けない夜に

ああ、そうだ。世界の全てが呪わしい、こんな夜に、僕は煙草に火を点けたのだった。

僕の空虚を、埋めていた紫煙の

煙草を止めて、丸2週間になります。ずっと仕事してるからかもしれないけど、禁断症状らしい禁断症状も無く、実にスムーズに煙草離れ出来そうです。何の価値も無いセンチメントではあるけれど、例えば空き缶を蹴り飛ばしたり、携帯電話を叩きつけたり、大声…

相手や場面が変わっても繰り返してしまう間違いや感情は、どうしたって逃げられない自分の業みたいなものなんだと思う。責任転嫁出来ないそういうことにちゃんと立ち向かうのは本当にしんどいし、ものによっては放置していいのかもしれない。より良い自分と…

無題

例えば青春の一側面を確かに彩った歌々の、残響

幸福

職場というのが少し味気ない様な気がするけど、例えばメリークリスマスとか、あけましておめでとうとか、そういう年中行事の、色んな人が祝う挨拶を、恋人とか限られた友人達とだけでなく、色んな人と交わし祝えるというのは、実はすごく幸福な事ではないか…

2016年抱負

シンプルというのは、超過剰から削ぎ落とし切って残ったもの、というのが、新年一発目の印象的な言葉でした。言葉も、サービスも、絵画も、ダンスも、優しさも、食物も、受ける技術・機構・素養が無いと、それを主体として受け取る事が出来ない。見聞きし、…

無題

休みが終わっていく。今日は一日ほとんど何もしなかった。多分「も」と言う方が正確なのだろうと思う。僕にとっては様々な、困難な、でも他人から見れば些細な出来事に足をとられまごまごしている内に、時間は中立で公明正大な顔をして誠実に過ぎ去っていく…

文章を書くこと

昔から、時折文章を書きたくなる。何かの症候でないか疑わしいほどにほとんど発作的で、宥めることはずいぶん難しい。同時に、あちらこちらへ飛び回りがちな意識を宥め押し留め文章に向かわせるのも、難しい。 板挟みの中で、カフェインやニコチンやアルコー…

スケッチ

雨が降っていた。花冷えの雨。そこかしこを濡らし、風を洗い、僕の靴に沁みこみ、壁を汚し、道路に憂欝な水たまりを作った。たっぷりと水けを含んだ空気にあらゆる音は重く、べニアづくりのドアの軋みがいつもよりしかつめらしく響いた。 背後で冷蔵庫が耳に…

クズが掃除をするようになった話

ブログ引っ越しました。 そんなに深い意味や理由は無いはずだったんだけど、よくよく考えてみれば昔から、他人化願望みたいなものが時折激しくこみあげてきて、その結果現在取り掛かっていることを全部ぶっ飛ばして、どっか別の適当なところで同じようなこと…